「カンパネラ」の意味について、徹底解説します。
語源、由来、使い方などをご紹介しますので、ご覧ください。
今まで誤解していたかもしれないという人も、いらっしゃるかもしれません。
この機会に正しい意味をしておくと良いです。
カンパネラの意味について
実は「カンパネラ」とはイタリア語で、教会の鐘のことです。
スペルは以下のようになっています。
「 Campanella」と書き、読み方は「カンパネッラ」で、小さな教会の鐘のことです。
ヨーロッパには教会が数々あり、カトリックだと正午と夕方6時ごろ、「お告げの祈り」の時間に鳴らされるとか。
現地の人から見ると、当たり前のことかもしれませんが、街に鳴り響く教会の鐘の音って、なんとなくロマンチックで異国情緒ありますね。
リスト作曲「ラ・カンパネラ」の意味
こちらは、筆者の好きなピアニスト辻井伸行さん演奏の「ラ・カンパネラ」です。
リスト作曲のピアノ曲「ラ・カンパネラ」は、数々のピアニストがコンサートで弾く有名な曲です。
ここでの「カンパネラ」も教会の鐘を意味しています。
実はこの曲はパガニーニというバイオリンの名手の作曲家が作ったバイオリン曲でした。
パガニーニの演奏を聴いて感動したリストは「僕はピアノのパガニーニになる。」と言って、作り上げた曲です。
そのためか、ありとあらゆる難所があり、演奏者を悩ませています。
お恥ずかしながら、筆者も悪戦苦闘中です。
筆者のように手が小さい人には特に難しいのは、跳躍が多いこと。
リストはピアノの名手でしたから、自身の技術を余すことなく使って、この曲を完成させたのでしょう。
冒頭の部分は、鐘の音が鳴り響くような美しいメロディー、その他にも「鐘」の音と思われるような高音があちらこちらに宝石のように散りばめられている美しい曲です。
「銀河鉄道の夜」における「カンパネラ」の意味
宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」には主人公のジョバンニの親友としてカンパネルラという人物が出てきます。
このジョバンニやカンパネルラという名前はイタリアによくある名前だそうです。
なぜ、このような名前にしたのかということは諸説ありますが、筆者は賢治の最愛の妹としが熱心なキリスト教信者であったことに関係しているのではないかと思います。
彼女の死後にこの物語が書かれていますから、賢治は死後の世界を考えたのかもしれません。
そう考えるとやはり、カンパネラは教会の鐘というところではないでしょうか。
「カンパネラ」という花がある
ちょっと違う発音ですが、「カンパニュラ」という花があります。
南ヨーロッパ原産のキキョウ科の花で、ラテン語で「小さな鐘」を意味し、風鈴のようにふっくらとしたカワイイ花です。
花言葉は「感謝」「誠実」「節操」となっています。
「水曜日のカンパネラ」の意味も知って誤解を解こう
「水曜日のカンパネラ」は音楽ユニットで、このグループ名の意味は水曜日に活動が多かったためだそうですが、なぜ「カンパネラ(鐘)」なのでしょうか。
この点については確かなことはわからないのですが、筆者が思うにはコムアイさん独特のふわっとした声を、教会の鐘のように感じたのかもしれません。
いずれにしましても、「カンパネラ」は鐘という意味ですので、誤解されていた皆さまは誤解を解いて下さいね。