Warning: Undefined array key 4 in /home/bst-smile/nekonekonoheya.com/public_html/wp-content/themes/sango-theme-poripu/library/functions/prp_content.php on line 21
Warning: Undefined array key 4 in /home/bst-smile/nekonekonoheya.com/public_html/wp-content/themes/sango-theme-poripu/library/functions/prp_content.php on line 33
線路に石があるのはなぜかご存知でしょうか?
何となく見過ごしているけれども、不思議なことでね。
その理由を分かりやすく解説しますので、ご興味のある皆さま、ご一読ください。
線路に石があるのはなぜ?
線路に敷いてある石は「バラスト」と言います。
まずは、その役割をご紹介しましょう。
「バラスト」は電車が通る時にレールがぐっと下に沈むので、それを支える役目を果たしています。
つまり、線路のクッションになっているのです。
このバラストがないと、列車の重みのために地面が破壊され、線路が沈下してしまうというのですから、大変なことになってしまいます。
また、硬い地面ですと列車の衝撃が激しくなるために乗り心地が悪くなるということもあるのでしょう。
確かに路面列車の古い型に乗っていると揺れが激しく乗り心地は良くないですね。
その衝撃を根本的に改善となると車両自体の改良が必要でコストがかかってしまいますので、とりあえず「バラスト」がその役割も果たしているということ。
クッションというと、柔らかいものを思い浮かべますが、このように硬い石がその役割を担っているのは、何とも不思議ですね。
線路を腐食しにくくする
実は、「バラスト」は線路の腐敗を防ぐという役割も担っています。
レールは鉄なので錆びやすいものですし、木製の枕木も雨にさらされたりすると腐りやすいものです。
しかし、たくさんの石があれば、水はけが良くなり、腐敗を防げます。
大きな石を敷くとなると石の重さと列車の重さとのバランスが悪くなりますから、わざわざ岩石を砕いているのです。
そうすることで、重さのバランスも良くなりますし、小さいものであれば数多く置けるので線路の腐敗防止にも役立つのでしょう。
石を積む高さの規程がある
実は石を積む高さにも規定があります。
JRの場合は新幹線が30cm、在来線の幹線が25cm、在来線の支線が20cmとなっているそうです。
バラストが厚ければ厚いほど、胴体の重い列車や新幹線のように速度のある列車に耐えられるようになっていますので、石の厚みも新幹線が在来線より厚くなっています。
ただし、厚く敷くにはそれだけ費用もかかるという現状もありますから、在来線が薄目になっているのはその辺りの問題もあるのでしょう。
それでも、最重量の貨物列車が通る線路はローカル線であっても厚めに敷いてあります。
皆さまのお宅の近くに線路があったら、石の敷き具合はどんなものか確かめてみるのも興味深いですね。
筆者の家の近くは東海道新幹線が通りますので、厚めに敷いてあるはずですから、確かめてみようと思います。
まとめ
線路に石を敷いてあるのは、電車の通る衝撃にレールが耐えられるように電車の衝撃を和らげるクッションの役目を果たしているからです。
そして、この「バラスト」と言われる石が敷き詰めてあるために列車の揺れ具合もある程度の調整ができるよう。
また、石を敷くことで水はけが良くなり、線路の腐敗を防ぐという重要な役割もあります。
このように様々な役割を担っているのが「バラスト」ですが、その厚みも新幹線や在来線によっても規定があるようです。
何気なく見ていた線路に敷き詰められた石ですが、このように様々な役割があるのをお分かり頂けたでしょうか。
豆知識としてお納めください。