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音楽のジャンルとして知られる「バラード」は、具体的にどんな音楽か考えたことありますでしょうか。
よく考えてみると正確な定義ってよく知らなかったりしますよね。
今回は、そんな「バラード」の定義について考えていきたいと思います。
「バラード」とは?
それでは、「バラード」について考えていきたいと思います!
バラード(英語表記『ballade・ballad』/フランス語表記『ballade』)は、4つの意味があります。
- 古いヨーロッパの詩の様式
- バラッドに音楽が付けられたものが定着した歌曲の様式
- 1.2.から派生して器楽曲へ昇華された様式
- ポピュラー音楽における3.から派生した歌唱曲の様式(en:Ballad (music))
現代でさすバラードは、4番目の歌唱曲様式のことを意味していることになるかと思います。
哀愁漂う、落ち着いた雰囲気のバラードは気持ちを落ち着かせたり、
少し落ち込んでいる時など聞いていると心がゆっくりできるような印象があるかなと思います。
また曲調だけではなく、そこに合わせた叙情的な歌詞が大切になってきます。
ドイツの詩の形式。「譚詩(たんし)」と訳される。
短い,叙事的あるいは抒情的な詩をいい,圧縮された詩のなかに劇的で効果的な筋書を含んでいる。
それはときに恐怖に満ちた暗い内容をもっているが,民謡風に仕立てられるのが常である。
ロマンチックな内容で,ときには「ロマンツェ」と呼ばれるが,その境界は明確でない。
バラードは中世末期から 16世紀にかけての民謡に多くみられ,18世紀のヘルダーによる収集を経て,実作も試みられた。(引用元:コトバンク)
物語に沿っているものや気持ちを歌っているものが多く、ゆったりとしたスローテンポに乗って、
愛を語ったり、夢を求めたり、というような歌詞を用いた楽曲があります。
それぞれの「バラード」
それでは、次の3点からなる「バラード」について見ていきましょう。
①詩としてのバラード
中世(14~15世紀)のフランスにゆかりのある詩形の一つです。
形として、基本的には3連ないしは5連からなり、各連最終行には同じ音で終わるように考えられていたり、
また終わりには、貴公子への呼びかけが含まれていたりします。
②声楽曲としてのバラード/バラッド
12世紀北フランスのトルヴェールの歌う世俗抒情歌の形式の1つとして現れました。
構成は、一般にA-a-Bの形式で作られます。(Aとaは同じ旋律で歌詞が異なる)
19世紀ドイツのロマンティック・オペラにおいては、アリアに相当する部分にバラードを用いることがあったようです。
③器楽曲としてのバラード
19世紀に、フレデリック・ショパンによって、器楽曲の一種の作品名に転用されました。
ショパンのバラードは、『古い歴史物語を詠んだ詩』に基づいており、本来のバラードよりバラッドとの結びつきが強区考えられました。
また、音楽史的には、幻想曲、即興曲の延長線上にある様式の曲で、音楽的に多種多様な楽想が物語風に展開された為に型がなくなりました。
作曲者の自由な楽想が活かされるようになりました。
私たちの「バラード」と何が違う?
一般的に私たちの知っている「バラード」は、ポピュラー音楽におけるバラードです。
ショパンによって始まったクラシック音楽のバラード(歌唱曲)は、
ゆったりしたテンポ、静かな楽想、美しいメロディラインやハーモニーを用いられています。
そして多くは恋愛の曲を中心とした感傷的な歌詞を音楽的な主軸として作られます。
静かなイントロで始まり、劇的な盛り上がりで終わるエンディングが特徴だと考えられています。
まとめ
いかがでしょうか。
バラードについて改めて知識を深めることはできましたでしょうか。
一度、「なるほど!」というきっかけは、今後音楽を楽しむ上でちょっとしたスパイスになりそうですね。