アリゲーターガー、ご存知の方も多いのではないでしょうか。(筆者はこの類のものが大好きです)
体長が大きく、口先が長く伸びた、ちょっと厳ついお魚さんです。
近頃ニュースでも取り上げられたりしているアリゲーターガーについて、飼育することは可能なのか?はたまた気になるお値段は?しっかり調査しました。
では参りましょう!!
アリゲーターガーはいくらで買える?
アリゲーターガーは熱帯魚屋さんなどで目にかかることも多い熱帯魚。
北アメリカ原産、世界最大級の肉食淡水魚として有名です。
楽天市場で調査したところ、約18cmの個体で4300円ほど、約5-6cmの個体は1300円ほどで売られていました。(2017年11月現在)
【熱帯魚】アリゲーターガー《古代魚》 |
大体の個体がやはり10cm前後の幼魚で数千円~1万円ほどで売られているようです。
ヤフーオークションでは珍しい模様の個体なども扱われているため、平均価格が16,794円でした。(プラチナと呼ばれる希少種は150万ほどにもなるとか…。)
というわけで、実は手の届かない魚、というわけでもなさそうなんです。
大人の姿そのままにミニチュアになったような幼魚の姿は非常に可愛らしく、そして意外と買えそうなお値段…そこが、人気のポイントであり、また困ったポイントでもあるのですね。
大きく育つ!アリゲーターガー
このアリゲーターガー、幼魚の時は可愛らしいのですが、非常に大きくなる大型魚です。
非常に、大きい。
成長すると2~3mにもなるため、飼育する水槽、餌代、とにかく維持費が必要になってきます。
体長2mの魚が悠々と泳げる水槽…、置いてあったらものすごい迫力ですね。(もはや水族館レベルです)
しかしながら最終的に育てられない、という理由で買ったお店に返されたり、近くの池や川に放流…なんてことが日本各地で起こっているのが現状です。(ミドリガメ然り、ですね…。)
そして、放流されたら生きるために一生懸命、アリゲーターガーたちは餌となる魚を探して食べてしまいます。
日本にもともとあった生態系を壊してしまう危険性は軽視できない問題ですし、放たれたアリゲーターガーも冷たい水温の中生きていくのは可愛そうですよね。
幼魚が可愛いからといって、興味本位で買ってはいけない種族ですね。
日本では飼育禁止?
このアリゲーターガー、実は近いうちに特定外来生物に指定されることが決まっている生物に指定されています。
具体的には平成30年4月1日から、規制の対象。
特定外来生物に指定されると、飼育はおろか運んだり、譲渡したり、売ったり、買ったり、放ったり、すべてが禁止されるうえ、指定前から飼育している人には申請することが義務付けられます。
日本の生態系を守るため、また不幸なアリゲーターガーを増やさないためにも、飼育予定の方や飼育中の方は、十分に理解してから、責任を持って飼育しましょう。
現在飼育中の場合は特定外来生物指定から6ヶ月以内に申請が必要ですので、環境省のHP(http://env.go.jp/)で確認しておきましょう。
大事なペットを守るため、申請は忘れずに。
「買え」ても「飼え」ない…
特定外来生物の期限が迫ると「レアになってしまう!」なんて気持ちから、ついつい、可愛らしい小さな幼魚を買ってしまいたくなりますよね。
もう買えなくなる魚、と思うと尚更ですが、決して興味本位で買ってはいけません。
とにかく大きく育つ魚ですし、設備も維持費も必要です。
最後まで飼えるのかどうか、金銭面、設備面、よく考えてから決断して欲しいと思います。
アリゲーターガーまとめ
今回は、特定外来生物の指定が間近で話題のアリゲーターガーについて、お値段と指定後の注意点についてお伝えしました。
お手頃価格で手に入れることができてしまう魚だからこそ、本当に飼えるかな?と今一度確認をお願いしたいと、切に思います。
どんな生物でも言えることですが、せっかく何かのご縁で家族になったペットですから、きちんと最後まで責任を持って育ててあげたいですね。
次にペットショップに行った時にはガーたちの姿を目に焼き付けておこう…と思った筆者でした。(見られなくなるのはちょっとさみしいですね。)
ではまた。