こんにちは。
今回のテーマはずばり、ペンギン界の皇帝、コウテイペンギンです!
ザ・南極のペンギン!というこの光景、目にしたことがある方も多いのでは?
エンペラーの名を持つこのコウテイペンギンについて、お話したいと思います!
皇帝の名に恥じない佇まい
コウテイペンギンペンギンはペンギンの中でも一番大きな体をしていて、体長は110~130cm、体重は25~40kgと、立派な姿をしています。(風格がありますね)
その立ち居振る舞いもなんだか堂々としていて、皇帝の名にふさわしいペンギンなのです。
さらには潜水能力もペンギンたちの中でずば抜けて高く、水深530mほどまでもぐることができ、また水中滞在時間も20分と、とても長く潜っていることができます。
この能力で、魚やイカ、オキアミなどを食べて暮らしているのですね。
大きな体は子育てにも大切で、極地南極で強かに生きる彼らはまさにコウテイです。
コウテイペンギンの子育て、パパはイクメン?
コウテイペンギンは主に南極大陸周辺の海に暮らしており、タマゴを産むときは海より離れた、敵の少ない奥地まで歩いて行って、氷上にルッカリーと呼ばれる集団を作ってタマゴを温めます。(とても厳しい環境…)
集団でくっついているのは寒さをしのぐためと、タマゴを狙う外敵から守るためという大事な意味があります。
それにコウテイペンギンは一度に一個しかタマゴを産まないため、その一個をとても大切に扱うのです。
タマゴを産んだメスたちは出産で消費した体力を回復するためにタマゴをオスに託し、餌を獲りに長い旅に出発していくため、その間オスが足の上にタマゴを乗せて温め続けます。
そうして、3、4ヶ月ものあいだ、オスはメスが帰ってくるまで何も食べずにじっとタマゴを温め続けます。(体重は3分の2から半分にまで落ちてしまうそう…!)
メスが帰ってくるころ、ちょうどヒナが孵化する時期となり、コウテイペンギンファミリーの子育てが始まります。
コウテイペンギンは一夫一婦制、寒い時期を乗り越えて、ヒナが自分で餌をとる練習ができるようになるまでは極寒の地で我が子を守っていかなければなりません。
ヒナが成長するまでの半年間、オスとメスの二人三脚で子育てが続いていくのですね。
そのあいだには試練も多く、例えばタマゴや、生まれたばかりのヒナをオスの足からメスの足の上へ移し渡すときに、一瞬でも氷の上に落としてしまうことで、命を落とすヒナもいるのです。
無事に大きくなれることが、とても尊く感じられますね。
ヒナが可愛いすぎる件
さて、このように両親の愛情のもと大事に大事に温められ育ってきたヒナ。
そんなコウテイペンギンのヒナをご存知でしょうか?(きっとどこかで見たことがあるはず…)
その姿が、これです!!
可っ愛いですね~!!
ペンギンですね~!!
まるでぬいぐるみのようなふわふわのヒナ!実はヒナのうちから体に模様があるペンギンはコウテイペンギンだけなのだそうですよ。
さすがはコウテイペンギン…!スペシャルエディションですね!!
日本で見ることはできるのか??
さて、南極という寒さの厳しい地域に生息するコウテイペンギン、日本で彼らに出会える水族館はあるのでしょうか?
調べた結果、国内2箇所だけ見つかりました!
ひとつは、和歌山県にあるアドベンチャーワールドという、サファリパークと水族館を合わせたところ。
もうひとつは、愛知県の名古屋港水族館です。
こちらでは名前も英語のままエンペラーペンギンと表記されているようです。(なんだかカッコよくないですか?)
どちらも南極のペンギンが国内で生で見られる貴重な施設ですので、ぜひ会いに行ってみたいですね!
なるべく飼育環境を南極に近づけるために、専用の飼育スペースで管理が徹底されているそうですから、どこでも見られる!というわけにはいかないようです。
場所が限られたとしても、日本で南極の生き物に会えるなんて素敵ですよね。
皇帝のおまとめ
いろいろと見てまいりました、コウテイペンギン。
何よりやはり佇まいの厳かな感じ、たまらないですよね。
ぜひ生で見ておきたいです!!きっと本当に大きいんでしょうね…歩いている姿等、想像がつきません。
ひなに巡り会える時期も相当に限られていますから、ヒナが孵化するとまさにパンダのような人気っぷりになるそうです。
会えたらいいなぁ、と思いを馳せて…動画で癒されてこようと思います、なんだかさみしい筆者でした。
ではまた。