2018年5月18日の日本サッカー協会(JFA)の発表によると。日産スタジアムで30日に行われるガーナ戦に向けた日本代表メンバーに中島翔哉選手は入っていませんでした。
日本代表を率いる西野朗監督が記者会見で語ったところによると中島選手はポリバレントではないからということ。
ポリバレントとは聞き慣れない言葉ですね。
どのような意味なのでしょうか。
そして、中島選手の落選理由についても分かりやすくお話しましょう。
ポリバレントの意味は?
西野監督はポリバレントを複数のポジションをこなせる選手という意味で使っていますが、
本当のポリバレントの意味は科学においての「多様性」です。
どうも、2007年に日本代表監督を務めたイビチャ・オシム監督が「複数のポジションをこなせる選手」という意味で使いだしたことがきっかけで、現在のような意味になったよう。
中島選手は東京ヴェルディ、カターレ富山、FC東京、そしてポルトガルのポルティモネンセと数々の所属のチームで素晴らしい活躍を見せました。
前監督のハリルホジッチ氏も「中島は満足な活躍をした。」と2018年3月のウクライナ戦、マリ戦での活躍を評価していたのです。
なのに、ポリバレント性に欠けるということだけでメンバーから外されたというのは納得がいかないという声がファンサイドから上がるのは、無理もないことでしょう。
中島選手の課題は?
ここに中島選手のスーパープレイの動画があります。
すばらしいプレーですね。
筆者はサッカーについて、細かいことはよくわからないのですが、見た限りの動きの速さ等、目を見張るものがあると思いました。
しかし、ここで課題があるという話があります。
中島選手のポジションというと、左サイドもしくはトップ下でのプレーです。
特に、カットインからのシュートが狙える左サイドをが得意ということ。このようにボールテクニックがあり、我先にと出るタイプなのでそこに課題があるようなのです。
つまり、ボールを持ちすぎるということで、持ちすぎる余りにマークされて相手選手に奪ボールを奪われてしまうことがあります。
そこが課題なのでしょう。
中島選手の落選理由はチームのバランスのため?
中島選手は、上記のような課題があり、ビッグマウスでもあります。
自分がボールを持てば大丈夫という自信があるのでしょう。
それは大事なことですが、監督としてはチームのバランスを考えたのかもしれません。
それが
「1つのポジション、多少違うポジションも追跡してみていましたが、ここに載せている選手たちとの、一番日本代表でのポジションで、そこのポジションが膨らむ。非常に成果を出している、出しやすいポジションではあると思うんですけど、そのバランスの中で今回選出はしませんでした。」
という監督のコメントに込められた意味ではないでしょうか。
確かに中島選手は技術のある選手ですが、彼自身が自分のポジションを決めてしまって譲れないところがあるので、守備に回るなどの臨機応変な対応が難しいのではないかということです。
実力がある選手だからこそ、監督としても辛いのかもしれません。
大きな試合となると、何が起こるかわからないですし、時には彼として不本意なポジションに回らなければならないこともあるでしょう。
そのようなことを頼める選手でないということ、マークされやすいタイプであるという課題が残っているということなどが考えられます。
そして、彼の今後に期待しているのかもしれません。
若く未来のある選手ですから、このまま王様でいるよりは屈辱を味わって這い上がってきてほしいということもあるのではないでしょうか。
ライオンが子供を谷の下に突き落として、その攻撃性を鍛えるように・・。
西野監督の親心に日本サッカーの今後を期待したいものです。
まとめ
今回の日本代表メンバーに中島選手が外されたポリバレント性に欠けるということでした。
ポリバレントとはどんなポジションもこなせるという意味になります。
つまり、中島選手は余りにも輝かしいスター選手であるため、ポジション選びが難しいという事でしょう。
そして、チームのバランス、中島選手の今後を期待してのことかもしれません。
まだ若い未来のある選手ですから、中島選手の今後に期待しましょう。