中島みゆき「ファイト!」歌詞の意味を考察。誰の応援ソング?

こんにちは!

今回は、中島みゆき『ファイト!』の歌詞を考察していきます。

スポンサーリンク

中島みゆき『ファイト!』ってどんな曲?

中島みゆき『ファイト!』は、31作品目のシングルで『空と君のあいだに』と共に収録されている楽曲です。
多くの方にカバーされているこの楽曲は、『応援ソング』として根強い人気を誇っています。

歌詞に度々登場する「ファイト!」は、タイトルでもありますが単純に「ファイト!」と言われているだけでも鼓舞されるような印象があります。

中島みゆき『ファイト!』ってどんな歌詞?

中島みゆき『ファイト!』の歌詞を見ていきましょう。

あたし中卒やからね 仕事をもらわれへんのやと書いた
女の子の手紙の文字は とがりながらふるえている
ガキのくせにと頬を打たれ 少年たちの眼が年をとる
悔しさを握りしめすぎた こぶしの中 爪が突き刺さる

私、本当は目撃したんです 昨日電車の駅 階段で
ころがり落ちた子供と つきとばした女のうす笑い
私、驚いてしまって 助けもせず叫びもしなかった
ただ恐くて逃げました 私の敵は 私です

ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ

暗い水の流れに打たれながら 魚たちのぼってゆく
光ってるのは傷ついてはがれかけた鱗が揺れるから
いっそ水の流れに身を任せ 流れ落ちてしまえば楽なのにね
やせこけて そんなにやせこけて魚たちのぼってゆく

勝つか負けるかそれはわからない それでもとにかく闘いの
出場通知を抱きしめて あいつは海になりました

ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ

薄情もんが田舎の町に あと足で砂ばかけるって言われてさ
出てくならおまえの身内も住めんようにしちゃるって言われてさ
うっかり燃やしたことにしてやっぱり燃やせんかったこの切符
あんたに送るけん持っとってよ 滲んだ文字 東京ゆき

ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ

あたし男だったらよかったわ 力ずくで男の思うままに
ならずにすんだかもしれないだけ あたし男に生まれればよかったわ

ああ 小魚たちの群れきらきらと 海の中の国境を越えてゆく
諦めという名の鎖を 身をよじってほどいてゆく

ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ

ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ

ファイト!

とても印象深い言葉や出来事などが並んでおります。
また、共感できるような一説などもあり、「私は私が敵です」と自身でも思うことがあります。

この歌を自分の気持ちを込めて歌うと、歌詞に気持ちを込めていても「こうじゃない」という感じで、熱の込め方が込めても足りないような印象があります。
人を応援している曲なのですが、自分のことも持ち上げていける曲だと思います。
「まだ、もっと、こうして…いや、まだできる!」と、もっと冷たい水の中を登っていけると思えるそんな1曲です。

スポンサーリンク

中島みゆき『ファイト!』の歌詞を考察してみた

それでは、中島みゆき『ファイト!』の歌詞を考察していきましょう。

あたし中卒やからね 仕事をもらわれへんのやと書いた
女の子の手紙の文字は とがりながらふるえている

中学卒業したばかりだと、今も昔も仕事に就くことは難しいと思います。
現代社会だと、高校進学へすることが当たり前になっていますが、
昔は特に女性に学問を学ばせる家庭はそう多くなかったと聞いたことがあります。

手紙の中で、この”女の子”は悔しさ悲しみを文字で体現しているのだと思います。
言葉にもならない辛い気持ちが文字に込められています。

ガキのくせにと頬を打たれ 少年たちの眼が年をとる
悔しさを握りしめすぎた こぶしの中 爪が突き刺さる

反対に、男の子もまた女の子と同じ様に悔しい思いをしたようです。

「子供のくせに!生意気だ!」と頬をぶたれることは、とてもショックで頬も心も痛みが走ります。
「眼が年をとる」というのは、この時殴ってきた相手が”親”とは限らないですが、”大人”から殴られたとしても、殴った相手の”人間性”を見つめているという印象を受けました。
「なんで俺を殴るんだ?」という疑問や「こいつはどういう考えで俺にこんなことを?」と睨みつけながら、もしくは悲しい目で見つめながら、悟っている様子かなと思いました。

そして、悔しさで拳をぎゅっと握り、爪が拳の中で食い込む様子という表現は、かなりの悔しさを表現しているように感じます。

私、本当は目撃したんです 昨日電車の駅 階段で
ころがり落ちた子供と つきとばした女のうす笑い
私、驚いてしまって 助けもせず叫びもしなかった
ただ恐くて逃げました 私の敵は 私です

そして、衝撃的な1コマ。この後、落ちた子供はどうなったのでしょうか。
それは、逃げ出してしまった為にわかりませんが、無事ではないと思います。

“本当は”という言葉は、誰に対して言っているのでしょうか。
神様でしょうか。それとも警察か何かでしょうか。
でも、きっと、「助けなきゃ!」と思って動ける人ってどれくらいいるのでしょうか。
自分ももしかしたら、怖くて逃げだすかもしれません。

この瞬間は、子どもが落ちてしまう恐怖の方が大きかったことと思いますが、
女性が突き飛ばしたこと、また、その時の表情に対しての驚きや恐怖が逃げ出すという行為に走らせたかなと思います。
人間の醜い一面、怖いと感じる一面に出逢うと、実際に恐怖で逃げ出したくなると思います。

でも、逃げちゃいけなかった。助けなきゃいけなかった。
臆病さで逃げてしまった自分へ、自分の敵は自分だと再度言い聞かせています。

ファイト! 闘う君の唄を
闘わない奴等が笑うだろう
ファイト! 冷たい水の中を
ふるえながらのぼってゆけ

”闘う君の唄を、闘わない奴等が笑うだろう”とは、どういう意味になるのでしょうか。
”唄”とは、声に出して歌うことを指すのでしょうか。
頑張っている姿を見て、「何、頑張っちゃってるの。ばっかみたい」と笑われるそんな姿のことを表現しているのだと感じました。

”冷たい水の中をふるえながらのぼってゆけ”
冷たい水の中というのは、きっとこんな冷たい世の中でも、という意味なのかなと考えました。
様々な体験をしていきながら、一歩ずつ着実に登って行く。頑張っていく。

辛い事があっても、馬鹿にされても、それでも必死にしがみついて頑張っていけ!と
中島みゆきは背中を押してくれています。

歌詞引用元:歌ネット|中島みゆき*ファイト!

まとめ

いかがでしょうか。

歌詞全文、どこをとっても世の中の理不尽さや辛さなどが綴られている一方で、それでも頑張っていくんだぞと背中を押してくれる内容だと思います。
「君たちは、こんな世間でも揉まれながら頑張っていける力があるんだよ」と伝えているのではないかなと感じ、
改めて、何か辛いことがあったらこの曲を聴いて頑張って一歩ずつでも進んでいきたいと思います。

中島みゆき「時代」歌詞の意味を考察。あなたは「時代」をどうとらえますか? 中島みゆき『糸』歌詞の意味を改めて考察してみた!
スポンサーリンク