宇多田ヒカル「二時間だけのバカンス」の歌詞の意味を考察してみた!

宇多田ヒカル出典:http://www.oricon.co.jp/

いよいよ帰ってきた…(鼻息)!私の青春であり、もはや御大レベルの唯一無二のあの方が。

そう、8年半ぶりのオリジナルアルバム『Fantome』(ファントーム)を提げて、宇多田ヒカル御大が日本の音楽界にカムバック!!

宇多田のヒカルちんがいなくなってから、日本の音楽界はもう目を当てられなかったよ…!

考えてみれば、私の初ライブ鑑賞はヒカルちんの「ヒカルの5」だったし、ヒカルちんのアルバムは絶対買ってたし…!

今回の記事は、そんな私がマジリスペクツする宇多田ヒカルさんのデビュー同期仲間である椎名林檎さんとのデュエットソング『二時間だけのバカンス』を徹底的に考察します。

宇多田ヒカル御大にこの記事を読んでもらうのを目標に、頑張ります!マジ、リスペクツ!

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そもそも宇多田ヒカルがどれだけゴイスーな人なのか、君は知っているか!?デビューから振り返る!

最近、にわかには信じがたい話を聞いた。

”宇多田ヒカルもイマドキの子にとっては懐メロなんだって〜”。

“なんだって〜”って、なんだって!?そうなの!?

いや、ちょっと待ってくれイマドキの若い子!お嬢さん!お兄さん!ちょっと待った!

かっ…仮にそうだとしても、宇多田さんの曲は、廃れない曲だときっと理解できる。

逆に君たちは今この時代に宇多田さんの新曲を聴けたことが…有り難いことだと…!(震え声)

ここは押し付けてもしょうがない。素敵な音楽との出会いは、自分自身が初めて関心を持たなければ始まらないのだから。(おっ?名言?)

少なくともこの記事の、この文章を読んでくれているイマドキの子にしろ、チョベリグ(死語すぎる〜)なオトナな方はきっと興味があるのだと信じて引き続き書いていこうと思います。

はてさて、宇多田ヒカルがどれだけ凄い人なのかを語るにあたって、やはり曲を聴いていただかないと!

今聴いても、新鮮というべきか。今から18年も前にリリースされたこの曲が、宇多田ヒカルさんのデビュー曲である「Automatic」という曲です。

普通にイマドキの子でも聴いたことがある人はいるんではないでしょうか?

それでこの時にこの曲、そして宇多田ヒカルが凄い!って巷で評判になったかというと、この時、宇多田ヒカルは若干15歳であったということ、そしてお母さんが藤圭子だ!ということでもうパンピー(その頃の人でも使わない言葉だぞ)は…一般人はもんどりうったというわけなんですよ。

お母さんの藤圭子さんも歌手で、こりゃまたすごいお方でした。その話は別の機会に。

他にも、このPVで宇多田ヒカルがずっと中腰だったのも話題になって、「笑う犬」とかでよくネタにされていたのが懐かしいですね。(きになる人は調べてみよう!)

他にも凄い!ってなる評判はラジオでのヘヴィー・ローテーションが起こったり、CDショップのパワープッシュがあったりするんですが、主に先ほど挙げた理由が中心となってある種の「宇多田フィーバー」というか、社会現象になったんです。

結果として、このデビュー曲である「Automatic」は瞬く間にミリオンセラーをしちゃうんです。

つまり、CDの売り上げが100万枚を突破したっていうこと。

音楽好きの人なら近年CDが売れてないって話を聞いたことがあると思うんだけど、その当時はCDがポンポン売れていた時だったんだぜ。しかも握手券も付いていないのにだぜ!

そしてさらに宇多田ヒカルという10代の新人アーティストが出すシングルは売れに売れ、ついにファーストアルバムをリリースするのです。

その名も『First Love』。「15、16のガキが”初恋”?ギャハハ〜」ってオトナも多分当時いたのかもしれませんね。

しかし宇多田ヒカルは裏切らない。実際に聴いていただこう。

どうです?これ、10代の女の子が作ったんですよ?新橋のサラリーマンも目ん玉飛び出ただろうと思います。

『最後のキスはタバコのflavorがした』から始まるこの曲は、本当に当時一億総マスオさん状態(「エーッ?」)だったのでは…と思います。

当時はまだ私も幼く、どういう意味を含んでいるのかなんて考えもしなかったのですが、世間の大人は「最後のキスがタバコの味って…この娘どんな恋愛してきたのかしら?」なんてものから「10代の子供が作る歌詞に「タバコ」!?けしからん!」という反応まで様々ありました。

また、一部では「ゴーストライター説」が浮上していう声もあったというだけに、当時の音楽シーンにどれだけ宇多田ヒカルという存在が大きなものになっていったかは理解してもらえるかと思います。

さて、そんな宇多田ヒカルさんはその後も病気になったり結婚して離婚したりしながらもシングルやアルバム含め活動していくのですが、2010年に『人間活動』と称した活動休止をします。

とはいえ、映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のためにテーマソング「桜流し」を配信開始したり、ラジオのレギュラー番組を開始したりするのですが、自身の母である藤圭子さんが死去してしまうという悲しい出来事がありました。その一方でイタリア人男性と結婚し、第一子となる男児を出産し、育児の様子がTwitterでも話題になったのは記憶に新しいのではないでしょうか。

□いよいよ復帰!アルバム『Fantome』のテーマや、タイトルの意味は?

そして「人間活動」をしていた中で、このアルバムの制作を着々と進めていたんだそうです。

そのきっかけとして大きな理由は「最愛の母の死」でありました。

宇多田ヒカルさんはお母さんに宛てた曲を多く発表しているなぁ、と個人的には思います。

例えば、両面Aシングルで発売された「SAKURAドロップス/Letters」の「Letters」に関しては、歌詞にこのようなことが書かれています。

「ああ この海辺に残されていたのは

 いつも置き手紙

 ああ 夢の中でも 電話越しでも

 ああ 声を聞きたいよ」

これは宇多田ヒカルさんが幼い頃、生活を支えるために母親の藤圭子さんが巡業などをしてたまに顔を合わせたと思ったら宇多田ヒカルさんが気付いた時には母が仕事に行ってしまった場面を描写していることがわかるようではありませんか?

また宇多田ヒカルさんが「人間活動」をする直前に発表したベストアルバムの二枚目の新曲のうちの一曲に「嵐の女神」という曲があるのですが、その「嵐の女神」というのは母親である藤圭子さんを指しているようにも受け取れます。

宇多田ヒカルさんの数々の作品に母親への想いが強く見受けられるのですが、その大きな存在の「死」というものを乗り越えるためにも、今回のアルバムの制作は宇多田ヒカルさん自身にとっても大きな出来事でもあり、行動治療でもあったのではないか?と推測できるんです。

実際に作詞作曲をやっている方は「分かる!」と思っていただけるかもしれないんですが、歌詞を書くときってすごく自分の内面を整理する作業なんです。

自分の自分で汚いと思っている場所や、自分の考えている最も美しい場所を文字にするっていう作業は、己を振り返る、日記を書くような作業なんですよね。

だからこそ作詞で煮詰まってしまうアーティストの方も多いのではないのでしょうか?自分が見たくないところまで見ないといけない作業でもありますから。

一概に宇多田ヒカルさんも同じとは言い切れませんが、そのような風にも受け取られました。

さて、そのアルバムのタイトル『Fantome』とはフランス語で”気配”や”幻”という意味だそうです。

アルバムジャケットの宇多田ヒカルさんの写真も、ちょっとブレているように見えるのは、『幻影』を意識しているのではないかな?と個人的に推測してしまいました。

というのも宇多田ヒカルさんは「私という存在は母から始まった」と発言しているように、宇多田ヒカルさん自身も出産をし、一人の母になりました。

自身もいずれ『幻』になるのを意識したのでは…と思ってしまったのは、私の考えすぎでしょうか?

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いよいよ本題…とその前に!『二時間だけのバカンス』は何がすごい?

今回のアルバムで宇多田ヒカルファンを騒がせたのが『二時間だけのバカンス』

なんと!同期の桜である椎名林檎さんとのデュエットソングなんです!

EMIガールズ、復活キター!って小躍りした方は結構いられるのではないでしょうか?

え?EMIガールズって?って方に説明いたしますと、1999年10月に東芝EMIの新人発表イベントにて、宇多田ヒカルさんと椎名林檎さんが一晩限りのユニット『東芝EMIガールズ』として飛び入り出演をし、カーペンターズの「I Won’t Last a day without you」をデュエットし、互いの歌を歌いあったという出来事から両者のファンの間ではこのユニットのことを「EMIガールズ」と呼んでいるんです。

その後椎名林檎さんのカバーアルバム「唄い手冥利〜其の壱〜」で先ほどのイベントで歌ったカーペンターズの「I Won’t Last a day without you」を改めて歌った曲が収録されているので、気になる方は是非聴いてみてくださいね。

そんなわけで『二時間だけのバカンス』は宇多田ヒカルファンのみならず、椎名林檎ファンを巻き込んで「キタ…コレ…!」と騒然となりました。

この楽曲を制作するにあたり、宇多田ヒカルさんは椎名林檎さんを念頭に置いていたんだとか。

この曲で宇多田ヒカルさんは「日常と非日常の危うい関係」を表現したかったと話しています。

その肝心の歌詞はこちらから!

 

おまっとさん!歌詞の解釈一つ目「宇多田ヒカルの日常?」

大変お待たせいたしました。歌詞の解釈に入ります。

この歌詞、パッと見で想像できるのは宇多田ヒカルさんの日常と非日常だと思うんですよね。

歌詞に「朝昼晩とがんばる」とあるように家事や育児などをしている日常と、「今日は授業サボって 二人きりで公園歩こう」というようにちょっとの「自分の時間」「夫との二人の時間」を大事にする非日常の対比が描かれているように思えます。

宇多田ヒカルさんも

「物語の脇役となって大分月日が経つ」というのも、お子さんが中心になったからと考えるとすんなり受け入れられますよね。

「二時間だけのバカンス」というのも、お子さんをベビーシッターに預けるのが二時間だけなのかな〜という推測です。

まさかの「昼顔妻」!?歌詞の解釈二つ目「非日常って不倫のこと?」

必ずしも歌詞が宇多田ヒカルさんのこととは言えないですし、先ほどの解釈では説明できない部分もあります。

「優しい日常愛しているけど スリルが私を求める」というフレーズや、二度目のサビである「家族の為にがんばる 君を盗んでドライヴ」!この二つに注目してほしいところです。

この二度目のサビだけ二人称「君」という単語が登場する上に、このサビだけ一人称が「僕」なんです。

僕、って君は誰やねん!ってところなのですが、どうやら「いつもいいとこで終わる」し、そんなに「私」とは連絡が取れないのか、「僕」は「私」に対して「教えてよ、次はいつ?」と尋ねているんです。

もしご主人だとしたら、「次は今度の〜〜にしよう!」と断定できるはずなのに、「僕」はそれができない。

それを考えると、可能性として挙げられるのは第二の男…!?

まさか、まさかの昼顔妻ですよ。映画化するのを知っていたのか…!?

冗談はさておき、そのような解釈をすることも可能です。

涙腺崩壊?解釈三つ目「椎名林檎との友情ソング?」

上の二個くらいが私の精一杯の推測だと思っていたんですが、ある歌詞を見て「おや?」と思いました。

「思い立ったら吉日 今すぐに参ります」。

これってすごく林檎ちゃんっぽい歌詞だなーと思ったんです。

考えてみれば、宇多田ヒカルさんの復帰を音楽業界で一番願っていたのは、椎名林檎さんではないでしょうか?

様々なインタビューで宇多田ヒカルさんに対するコメントを述べていました。

「(宇多田ヒカルさんが)この世界に戻ってきてくれれば…」「二人でまたなんかやりたいね」など発言していました。

実際に宇多田ヒカルさんのトリビュートカバーアルバムにも椎名林檎さんは参加しています。

そして何よりお互いに妻として母として生活を営んでおり、しかも同じレコード会社からデビューした同期の桜。

そんな林檎さんの願いを汲んだ上で宇多田ヒカルさんは今回のアルバムで林檎さんとの共演を「正式にオファー」したのではないか?という前提があった上で歌詞を解釈してみます。

すると、先ほどの二つ目の解釈もちょっとニュアンスが変わると思いませんか?

唯一出てくる一人称の「僕」。これは椎名林檎さんの歌詞でよく使われるものです。

そして「朝昼晩とがんばる 私たちのエスケープ」というのも、エスケープ、つまりは「逃亡」を意味するように、ある種「音楽制作」というものが二人にとっての「非日常」だとも考えられるのではないでしょうか?

今まで当たり前に「音楽制作」をしていたけど、家庭を持ち、子供を育てているのが日常になってしまった。

けれども、音楽を披露する「非日常の私」はハイヒールを履き、一瞬だけでも「主演、自分」となれる。

「二時間だけのバカンス」もライブをしている時の描写なのではないか?と推測できます。

それならば「いつもいいとこで終わる」のも理解できますし「次はいつ?」という問いもわからなくはありませんよね。

そして何より、今回のアルバムを発売する前から林檎さんが宇多田ヒカルさんに「なんかやりたい」と言っていたリクエストに答えた宇多田ヒカルさんの心情として「思い立ったが吉日 今すぐに参ります」というのが林檎さんに対する返事なのかな?と思います。

 

まとめ

  • 宇多田ヒカルは本当にどの時代にも必要なアーティスト!
  • 今回のアルバムは”嵐の女神”である母・藤圭子へ宛てた作品!
  • EMIガールズ復活!
  • 歌詞の解釈一つ目「宇多田ヒカルの日常・非日常」
  • 歌詞の解釈二つ目「非日常とはまさかの不倫?」
  • 歌詞の解釈三つ目「実は友情の曲?」

さて今回、三つの解釈をいたしましたが、読者の皆さまはどうお考えになりましたか?

ぜひ、一曲目からラストまで『Fantome』は圧巻のアルバムです。

気になった!という方はぜひお手にとってみては?

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